きらり渥美のひとめぐり vol.10
新鮮生乳のジェラート店長 　こばやし 小林えりかさん 素材を生かした「甘い幸せ」 を届けます！
小林さんが店長をつとめる「スイーツ＆ジェラテリア　バロック」は、バロック音楽が流れる中で育てられた牛の、新鮮な生乳を使用したスイーツとジェラートが魅力の人気店。生乳は父が営む牧場で生産されており、地域の６次産業の草分け的存在だ。２０１０年に開店して十三年。今はご主人と数人のスタッフで切り盛りしている。 　小林さんは、製菓専門学校でお菓子作りを学び、初めはケーキ店に就職した。その後、地元で働くのも良いかもと考え始めたとき、父から「アイス屋さんをしないか」と何度目かの誘いを受け、父の夢に協力しようと決めた。 　「ジェラートって面白い」と気づいたのは、開業準備のため新潟の牧場でジェラート作りを学んだ時。同じ素材でも加工や配合の仕方で味が変化する奥深さに魅力を感じた。 　好奇心が旺盛な小林さんは、今までに２００種類以上のレシピを考案している。最近は、ＳＮＳで気になった農家さんから取り寄せた食材を使うこともある。レシピ完成にかかる時間は、早いもので一週間だが、納得できず完成しなかったものが、数年後に良い素材に出合い完成することもあるという。 　作りたてにこだわって毎朝作るジェラートには、食べて幸せな気持ちになってほしいという小林さんの思いが込められている。 　また、田原市を知ってもらう入口になればと、地元食材の大葉や菜の花を使ったジェラートを作ったり、材料当てクイズに正解するとプレゼントがもらえる「チャレンジフレーバー」を用意したり、より楽しんでもらえる方法を模索している。 　現在三人の子育て中の小林さん。家族も仕事も大切にしつつ、子どもたちがもう少し大きくなったら、スキルアップしてコンクールにも挑戦してみたいと将来への意気込みを語ってくれた。

プロフィール ●１９８７年生まれ　田原市石神町出身
●好きな歌手	●最近読んで面白かった本
Superfly、Ado	『本好きの下剋上』香月美夜/著
●影響を受けた人
・父 ・柴野大造（ジェラートマエストロ）
きらり渥美のひとめぐり

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