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vol.12

 
渥美半島の海や生き物の
魅力を伝える


 まつの ひろみ
松野弘美さん
すばらしい渥美の海を
伝えたい、残したい!



  Blue Drop ブルードロップ の松野弘美さんは、海の生き物採集や、ビーチコーミング(海辺を散策しながら漂流物を収集すること)、渥美魚市場セリガイドツアー、出張講座など、渥美半島の海の魅力を伝えるイベント開催を主な活動としている。





 松野さんは、学校を卒業後、介護福祉士になった。しかし、あるとき、身近な人が夢を叶えるのを目の当たりにしたのをきっかけに、あきらめた一番の夢、ドルフィントレーナーに挑戦しようと進学。努力の末、夢を実現させた。そこで、生き物の魅力を伝えるために試行錯誤した経験が、現在の活動の原点になっている。

 結婚を機に退職して田原市へ。ドルフィントレーナー専門学校の非常勤講師を経て、2019年にBlue Dropを設立。
 必要な知識は、本で調べる派。本で分からないときは、その道のプロや詳しい人に聞いている。また、情報収集や人とつながりを持つため、興味のある集まりに参加している。
 最大のサポーターは家族。設立の後押しをはじめ、生き物採集、出張講座の設営などを協力してくれる。





 人気の体験メニューの「出張 海の生き物教室」は、海の生き物に触れてじっくり観察できるワクワクどきどきの体験。参加した子どもたちは、キラキラの笑顔で生き物に触れたり、大きな声で質問したりしていた。
 教室の最後は、生活ごみが流れつく渥美の海岸について一緒に考える時間。松野さんの話に、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていた。

 松野さんの夢は、今の活動を継続することで、たくさんの子どもたちが地元の海の豊かさを知り、自慢に思い、大好きになること。
 教室を体験して帰った子どもたちが家族に「海にゴミがあったら拾わないといけないんだよね」と話したことを聞くと、思いが伝わっていると実感する。その思いを一緒に伝えてくれる仲間を増やしていき、海大好きパワーが拡大してほしいと願っている。






プロフィール

●1982年生まれ 豊橋市出身 小中山町在住

●好きな本
・海に関する本
・こだわらずに色々な本を読んでいるが、青色の表紙を見ると、つい手に取ってしまう
●好きな言葉
●影響を受けた人
なんとかなるさ 林重雄(漂着物学会会員)



 


 

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