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vol.17

 
渥美を愛する海上保安官

 みた とおる
三田透さん
海の危険を未然に防ぐ
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 伊良湖水道を見守る伊勢湾海上交通センターで次長を務める三田透さん。ここでの勤務は2回目。一度目に赴任したときの渥美での暮らしが忘れられず、配属先を希望して5年ぶりに戻ってくることができた。


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 38年間の海上保安庁勤務の多くを無線やレーダー等通信設備の技術者として活躍してきた。 海保では航海士や機関士を目指す人が多く、無線の技術者になろうという人は少ないという。
 三田さんが無線に興味を持ったのは高校のとき。先輩が無線で遠くの人と交信しているのを見て、電波が何十キロも先まで飛ぶことに感動した。専門学校に2年間通って無線技術士の資格を取った。それを活かせる仕事を探して海上保安庁を選んだのは、海のないところで育ったからかもしれない。海上保安学校の灯台課程でさらに2年間専門的な技術を学び、海上保安官になった。


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 最初の勤務地は横浜。22歳の時だった。海に浮かぶブイの点検は、1ヶ月おきに全てを回ることになっていた。当時は LEDがなかったので、定期的な電球交換が必要だった。船でブイに近づき、ジャンプして飛び乗った。
 その後も鹿児島、立川、広島など、様々な場所に勤務した。鹿児島のトカラ列島から沖縄本島の手前の与論島までの島々をめぐって、施設整備をしたことが思い出に残っている。瀬戸内海の離島にレーダー施設を整備した時には、未開の地に道路を作るところから始まって何から何まで自分でやることになり、寝る間もないくらい働いた。それが一番大変だったが、今では良い経験だったという。


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 渥美での暮らしが気に入り、渥美のことをもっと知りたいと、「渥美半島おもてなしガイド養成講座」を受講しているという三田さん。自然が多く、多様な食材が充実しているところが、故郷を思い起こさせる。産直や道の駅で新鮮な野菜を買って食べるのが楽しみで、中でも生春巻きは自信作だという。
 毎朝5時に起きて福江港の辺りを散歩した後、一時間ほど読書するのが日課。それからお弁当を作って、仕事に向かう。

 管理職となった現在は自分の技術や経験を後進に伝えるべく、育成に力を注いでいる。
 若い人たちには、自分でガラスの天井を作らず、失敗を恐れず、 色んな経験をしてほしい、 と語った。


    
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プロフィール

●1967年生まれ 栃木県出身 古田町在住

●好きな本
●好きな音楽
『経済で読み解く日本史』上念司
『坂の上の雲』司馬遼太郎
『影法師』百田尚樹
MISIA、中島みゆき

●好きな言葉

「昨日は晴れ、今日も朝」
武田邦彦

例え良くない事があった日でも、良い日だったと思い込んでつらい過去は忘れ、次に向かっていこうという意味



 


 

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