きらり渥美のひとめぐり vol.3 |
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海苔の先生 たかはし のぶお 高橋信夫さん 子どもたちに、知る限りの 知識を伝えたい! |
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海苔漁師の家庭に育ったため、学校から帰ると海苔干しの手伝いをするのが、子どもの頃からの日課だった。学校を卒業後、両親の下で本格的に海苔の養殖に携わり、技術を身につけ、結婚後は奥様と二人三脚で取り組んできた。 台風の時は、海苔網を守るために回収し冷蔵庫で保管した。赤潮が発生すると、海苔の栄養分が失われ、品質が落ち価格にも影響を及ぼした。 海苔の生育に適した海水温は23度以下で、冷たければ冷たいほど活発に成長する。昔は今と違い、寒さも厳しく防寒具の性能も良くなかったため、震えての作業だった。 23年前(H10年)当時の福江小学校の校長先生から「子どもたちに昔ながらの製法で海苔作りを教えて欲しい」という要望があり、総合学習の一環で5年生を対象とした「ふるさと学習」がはじまった。海苔のことを何も知らない子どもたちに、作り方だけでなく簡単な食べ方も体験の中に盛り込んで指導した。 自分の知っている知識を全部教えてあげたいという思いと、地域の伝統を知識としてだけでなく、身を持って体験することによって郷土に愛着を持ってもらいたいという考えが原動力となり、今もなお続けている。 海苔作りは自然相手の仕事である。近年、地球温暖化の影響で、海水温が上昇し海苔の生育に適さない環境になっている。旧渥美町で昭和35年には1263軒あった海苔漁師も、今では26軒にまでなってしまった。 高橋さんは「海苔作りは環境にとても左右され手間暇のかかる大変な仕事なので、子どもたちには、この仕事に携わって欲しいとは考えていない。ただ、この土地で海苔づくりが盛んに行われていたことを後世に残したい」と語った。 |
プロフィール ●1943年生まれ 田原市向山町出身 |
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●好きな音楽 |
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演歌・落語・浪曲
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料理・釣り
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●好きな言葉 |
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急いては事を仕損じる 気は長く心は丸く 腹立てず口慎めば命長かれ |
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きらり渥美のひとめぐり |
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