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vol.8

 
渥美半島のトマト王子

 おがわ ひろやす
小川浩康さん
渥美の名前を日本中に!



   真っ赤なトマトの被り物が印象的な「トマト王子」こと小川浩康さん。彼がいるのは「渥美半島とまとランド」  メディアにも多く取り上げられ、注目を集めている。

 「はじめは家を継ぐ気はなかった。」そう話す小川さんは大学卒業後、地元の農業資材を扱う会社に就職した。職場では地元の農家さんと話す機会が多く「農家は儲からない」と言いつつも自分の仕事に誇りをもって働いている姿に心を打たれた。次第に農家をサポートするのではなく、自分が農家になり、農業の魅力を伝えたいと思い、父親が始めたトマト農家を継ぎ、ミニトマト専門の農家になった。





 最近のトマト市場を調査すると、甘さをうたうトマトが多いことが分かった。これらのトマトとの差別化を図ろうと、旨味成分に着目し、昆布やカツオ節などでとった出汁をトマトに与えるようにした。全て思い付きで試みたが、これが旨味の強いトマトとして評判になっている。





 田原市の市町村別農業産出額は常にトップクラス。「農業と言えば渥美半島」と言ってもいい位なのに、全国の農家も消費者もそれを知る人は少ない。この悔しい現状を何とかしようと考えついたのが、まずは自分が注目を集めることだった。

 赤い被り物とTシャツをユニホームとし、農業を盛り上げようとPR活動を始めた。SNSを通して消費者と交流したり、「農カード」を立ち上げ、メディアにも積極的に出演し、令和4年8月、王子様認定協会からトマト王子に認定された。




  「変えない限りよくなることはない。やってみないと何も変わらない。」という気持ちで、いろんなことに挑戦し、楽しんで働いている。その姿を見て、農家をやりたいと思ってほしい。農業界で有名になることではなく、一般の人に認識される農家になることが目標だと話す。





プロフィール

●1990年生まれ 田原市中山町出身

●好きなマンガ
●好きな歌手
『キングダム』原泰久
・FUNKY MONKEY BABY'S
・Mr.Children
●好きな言葉
●趣味
思い立ったが吉日 ・旅(自転車で四国一周、
   車で日本一周した)
・カメラ



 


 

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